社内でSEO対策は可能できるか?
という疑問にSEOコンサルタントがポジショントーク無しで答えます。
結論、できます。
なので今日はSEO対策を社内で行うために、必要な3つの要素をお話します。
社内でやるにせよ、外部業者に依頼するにせよ、企業にとってSEO対策は必須のWebマーケティング施策です。
高い費用を払ってでも外部業者に頼むか、社内でSEO対策に取り組むか、迷っているという方はぜひ最後までお読みください。
なぜSEO対策を社内で行いたいのか?
SEO対策はWebマーケティングの中でも、特に専門性が高い領域と考えられています。
そのため外部業者に頼むと、だいたい月に10~50万円と、結構な予算がかかります。
しかし高額なお金を払ったとしても、契約
しかしSEO業者は、こんなことを言います。
- 「成果が必ず出るとは限りません。」
- 「成果がでるまでに時間がかかります。」
- 「アップデートによって順位変動のおそれがあります。」
これは、正確な方法をGoogleから開示されていないというSEOの特性上、仕方ありません。
そのため、
「成果が出るか分からないSEO対策に何十万、何百万円もかける余裕はない。それなら広告やポスティングにお金を使うよ。SEOは自分たちでできるところだけやる。」
となります。この気持ちはとても良くわかります。
それではここから本題の「SEO対策を社内で行う上で必要な3つの要素」を解説していきます。
【要素①】SEOのスキル・知識を持つ人材を育成する
「いや、それができるなら最初からやってます。」
と思った方も読むのをやめないでください!実際のハードルがどの程度なのかも解説します。
ここでは、
- SEO人材を採用 vs SEO人材を育成
- SEO人材に求められる能力
- SEO人材を育成するのにかかる期間と方法
を具体的に解説します。
SEO人材を採用 vs SEO人材を育成
社内でSEO対策を行うことを決めたとして、そのためにはSEO対策について理解がある人材が必要です。
その際に悩むのが、「新しく採用するか、今いる人の中からSEO人材を作るか?」という問題です。
そして僕個人の意見としては、SEO人材は社内にSEO人材を育成する方が新しく雇うよりも圧倒的にコスパが良いと考えています。
まず、適切なSEOの知識と経験を持ち、かつ経営者目線の思考、つまり、マーケティングの思考を持った優秀なSEOコンサルタントは簡単には見つかりません。そのため、大きな採用コストがかかります。
また一度採用すると、その人の人件費が固定でかかり続けることになるため、雇う側にもリスクがあります。
また優秀な人材を採用できたとしても、その人が他のところに行ってしまえば、社内にノウハウは残りません。
SEO人材に求められる能力
次に、採用するのではなく社内に作る方向で考えたとして、SEO人材に求められる3つの専門知識がこちらです。
- コンテンツSEO対策
- 内部SEO対策
- 外部SEO対策
1つずつ解説します。
コンテンツSEO対策
- サイト内にどのようなキーワードを狙ったページを追加すればよいかを決める「キーワード設計」の技術
- 上位表示されやすいSEO記事を書くための技術・知識
- サイトの評価を下げる低品質コンテンツの見極めと削除
サイトを上位表示するにあたり、企業ブログのような形でお役立ちコンテンツを投稿していくことがほとんどです。
Googleに上位表示されるコンテンツ、サイトの評価を下げるコンテンツに関する知識が求められます。
内部SEO対策
- メタデータ(タイトル・メタディスクリプション)・HTMLタグの最適化
- 内部リンク設計の技術
このあたりがSEO対策といって一般的に想起される「専門技術」です。プログラム自体ができる必要はありませんが、プログラマに適切な修正依頼を行うための知識があれば十分です。
外部SEO対策
- SNS対策
- 被リンク獲得施策
外部サイトからリンクを獲得するための施策やSNSに関する最低限の知識もSEO対策には求められます。
SEO人材を育成するのにかかる期間・方法・費用
結論は次のとおりです。
- 【期間】2~6ヶ月
- 【方法】SEOの専門スクールに通う
- 【費用】20万円〜50万円
1つずつ解説します。
【期間】2~6ヶ月
期間としては、だいたい2ヶ月〜6ヶ月を見ていただければと思います。
僕自身、大学1年生の頃にSEOに興味を持ち、SEOコンサルタントになるために、3ヶ月間SEOスクールに通いゼロからSEOの知識を身に着けました。
3ヶ月と言っても、月に1回4時間の講義と課題の提出なので、実際の所要時間はもっと短いです。
業務の片手まで行えます。ちなみにその頃は、PCを買ったばかりだったので、SEO以外のWebマーケティングの知識は何もありません。
それ以降もSEOの勉強だけでも100万円以上かけて、色々なところで勉強しましたが、だいたい2~6ヶ月でSEOの全体像はつかめます。
【方法】SEOの専門スクールに通う
SEOを学ぶ方法としては、SEOの専門のスクールに通ったり、講座を受講することです。
書籍での学習は次の2つの理由からおすすめしません。
- 最新情報にキャッチアップできていない可能性がある
- 質問できる環境がないと、間違った施策を行う可能性がある
僕自身、はじめからSEOの講座を受講してプロの方から学びました。
父の経営している会社に還元して、「都道府県名 消費者金融」で1位に上位表示させて喜んでもらいました。
【費用】20万円〜50万円
費用の相場は、20万円から50万円です。
僕が直近で受講したものは、33万円(税別)でした。
費用は研修費として落ちる場合が多いですし、何より「社内にSEOが分かる人材がいる」という状態になるのは心強いです。
ただし、講座やスクールには、原則コンサルティングは含まれていませんので、注意しましょう。
【要素②】コンテンツを社内で作成する仕組みを整える
SEO対策と聞くと、Webサイトのプログラムやデザインの修正など、大掛かりな作業をイメージする方もいるかも知れません。
しかし、実際は、コンテンツ作成が50%以上を占めています。
コンサルティングの過程でも、はじめのウチは、ペナルティの復旧やHTMLタグの修正など、内部SEO対策を行いますが、それは3ヶ月もすれば完了します。
残りは、コンテンツ作成と被リンク獲得施策がメインになります。
特にコンテンツ作成は、社内外のリソースを使って継続して行う必要があります。
コンテンツ作成の具体的な手順がこちらです。
- 情報発信のターゲットの決定とキーワード選定
- 競合上位記事の糖鎖と見出しの作成
- コンテンツ作成
- オリジナル情報の追加・内部リンク対策・CV導線の設置
- ブログ記事の入稿
この全体的な流れのディレクションは、先程の社内SEO人材に取ってもらいます。3ヶ月ほどSEOを学べば、何をするべきか分かるようになるので、このディレクション自体は取れるようになります。
またこれらの過程は、全てを社内で行う必要はありません。特に②や③は外注を適切に使うべきです。
重要なのは、
「ブログ記事に入稿する段階で、サイト全体のSEOを攻城させるページになっているか?」
です。
【要素③】適切な外注方法を覚える
社内でSEOを行うために必要な最後の要素は適切な外注方法を覚えることです。
具体的には、
- プログラマへの内部SEO対策の指示書
- 外部ライターの選別と納品物の見極め
の2つです。
プログラマへの内部SEO対策指示書
内部SEO対策は、主にプログラマにやってもらいます。多くの場合、企業サイトは管理している人がいますが、いない場合は、クラウドワークスなどで募集をかけて修正してもらいます。
その際に、
<ページURL>の〜〜が■■なので修正してください。
のように、修正依頼を出すための指示書の書き方を知っておく必要があります。
外部ライターの選別と納品物の見極め
コンテンツを社内で全て作成することもできますが、多くの場合、日々の業務もあるため、全てを社内で作り切るのは難しいでしょう。
そのため、外部のライターにクラウドソーシングする必要があります。
しかし「クラウドワークス」や「Lancers」上の全てのライターが、上位表示されるのに十分なクオリティに仕上げてくれるわけではありません。
全くSEO記事がかけないライターもごまんといます。
その際に、ライターに見切りをつけたり、修正依頼を出したりする能力が必要です。
まとめ
本記事では、「社内でSEO対策は可能か?」という疑問に対して、「可能」という立場にたち、
- 社内でSEO対策を行うために必要な3つの要素
- 社内にSEO人材を育成するための方法・期間・費用
- SEO記事の作成プロセス
などを解説しました。
僕の立場は変わりません。
1社に1人はSEOが分かる人材がいたほうが、長期的な目線で考えると得です!
ということです。
ぜひ、社内にSEO人材を育成することをご検討ください。
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