SEOはWebマーケティングの中でも、特に専門知識が必要な領域です。
大きく「コンテンツSEO」、「内部SEO」、「外部SEO」の3つに分かれますが、それぞれに専門的な知識が必要です。
しかし専門のSEO業者に頼むとだいたい月に10万円〜50万円と、結構な予算がかかるものです。(結構高いです…)
また、SEOはその性質上、成果が出るまでに時間がかかります。そして時間がかかるからという理由で、契約期間内に成果が出ないまま終わってしまうことも結構あります。
しかしSEO対策が協力がWebマーケティング施策であることは事実です。
2ページ目にある企業サイトやページよりも1ページ目にアクセスの大半が集中しますし、信用度も高くなります。
そこで本記事では、社内でもできる6つのSEO対策を紹介します。(というより、SEO業者が実際にやっているのは、今日お話する内容がほとんどです。)
それが次の6つです。
- キーワード選定をする
- 記事の鮮度・フレッシュネスを保つ
- 記事のオリジナリティとE-E-A-Tを上げる
- 内部リンクの設計を見直す
- メタデータの最適化
- 低品質ページの削除
最新のSEO動向も踏まえた、必須の6項目となっています。ぜひ最後までお読みください!
【対策①】キーワード設計をする
1つ目は、「キーワード設計をする」です。
皆さんのサイトは、できていますか?
指針を立てることなく、闇雲にページを作成したり、ブログを投稿していないですか?
キーワード設計には、2つの意味が含まれています。
- どのようなキーワードで上位表示を目指せば、売上につながるか?
- 一番上位表示したいキーワードを上位化するには、どんなページを作成すればいいか?
どちらか片方ではいけません!
売上のことばかりを考えて、上位表示の難しいキーワードばかりを狙っていては上位表示できません。
また、脳筋でキーワードを網羅することばかりに気を取られて、売上やコンバージョン導線を考えずに上位化自体を目的化してもいけません。
SEO対策に成功している企業は、100%適切なキーワード設計を行っています。
キーワード設計をしたことがない企業は、必ず1度キーワード設計を行うようにしてください。
キーワード設計をする3つのメリット
キーワード設計をすることには、次の3つのメリットがあります。
- サイト内の情報の網羅性が向上し、その分野について十分な知識とスキルを有した、上位表示するのにふさわしい専門企業だとみなされるようになる。
- ターゲットを明確化することで、投稿に一貫性が生まれ、より有益な情報発信ができるようになり、結果売上につながる
- サイトの内部リンク設計ができるようになり、SEOに強いサイトになる
といったメリットがあります。
【対策②】記事の鮮度・フレッシュネスを保つ
今のGoogleは記事の鮮度を重視しています。
理由としては、XやInstagram、Tik Tokなど他のメディアに、マインドシェアを奪われないためです。つまり、
- 「Googleに載ってる情報は古い!」
- 「XやInstagram、Tik Tokの方が最新情報を反映してて便利」
- 「これならChat GPTに聞けばいいじゃん」
と思われると、Google離れが起こり、プラットフォームとしてまずいことになります。
なので、サイト内にあるページの情報の鮮度を保つ、古くなった情報は定期的にアップデートをかける、といった対策をしましょう。
「コンテンツは資産になる!」は本当か?
コンテンツマーケティングに取り組むべき理由として、「コンテンツは資産になる!」というものがあります。
確かに事実です。質の良いコンテンツは、一度作れば24時間働く営業マンになります。
ただし、古くなった役に立たない情報は、Googleからの評価を下げる負債になるのが今日のSEOです。
「情報を更新したら、順位が上がった。」という事例も多くありますので、サイト内の情報の鮮度には注意しましょう。
SEOは一度やったらおわりではありません。上位を維持するには、努力し続ける必要があります。
【対策③】記事のオリジナリティとE-E-A-Tの向上に努める
現在のGoogleは、Chat GPTの出現もあり、ありきたりなページの評価を下げています。
ありきたりなページとは、
- 競合の上位表示ページの見出しを少し変えただけで、全体的な内容はほぼ同じというページ
- 競合の見出しが3個だからうちは5個に増やすなど、ユーザーの利便性を考えず、情報量を増やすことで差別化を図ったページ
- 一次情報が全くないページ
などがあります。いわゆる、ゴリゴリのSEO記事です。
網羅性よりもオリジナリティ
今のGoogleは、網羅性よりもオリジナリティを重視しています。
- 記事に唯一無二の情報が含まれているか?
- Googleに最初にインデックスされた情報か?
これが大切です。
オリジナリティを出す具体的な方法を以下に紹介します。
- 社員の意見・経験を記事に反映させる
- オリジナルの画像や動画を記事に載せる
- 社内で得られたオリジナルの統計データを載せる
特に、オリジナルの画像や動画を作成するのはおすすめです。
E-E-A-Tの向上
E-E-A-Tとは、
- Experience(経験):実体験や経験をもとに書かれた記事か?
- Expertise(専門性):記事を書いた人に十分な専門知識・スキルはあるか?
- Authoritativeness(権威性):客観的に見て、サイトにその分野の権威性はあるか?
- Trustworthiness(信頼性):情報の発信元は、信頼できるか?
を重視しています。
ちなみに、E-E-A-Tの中で特に重要なのが信頼性で、信頼性を高めるために、「経験」・「専門性」・「権威性」をアピールすると考えてください。
経験をアピールする方法
- 日々の業務を通して得られるリアルな画像や動画を載せる
- 具体的な経験や実績に基づいたコンテンツを作る
専門性をアピールする方法
- 専門家目線で、あったらより有益と判断できる、競合記事にはない見出しの追加する
- 最新の情報を提供する(専門家は最新の動向に詳しい)
権威性をアピールする方法
- 記事のクオリティを担保する監修者と、監修者一覧ページの設置
- 信頼できるサイトに引用という形で初リンクを飛ばす
オリジナリティとE-E-A-Tに関する例え話
極端な例ですが「2023年 ビジネス書 おすすめ」で上位表示するために、「2023年のおすすめビジネス書7選」に対抗して、「2023年のおすすめビジネス書籍51選」というページを作るのはどうでしょうか?
これは網羅性を向上することを目的化した、ユーザーへの配慮が足りないページです。
これは情報量で競合と差別化を図ろうとして、逆に読みにくくなっています。
それなら、「1年で月収が10万円増えたサラリーマンが教える厳選ビジネス書5選」の方を読みたいですよね?
今のGoogleで重要なのは、情報のオリジナリティと情報元の信頼性です。
社内でブログを書く際も外注する際も、とても重要なことなので、必ず覚えておきましょう!
【対策④】内部リンク設計の見直し
内部リンク設計はSEOにはとても重要です。サイト内のページを適切にリンクすることでSEOに強いサイトになります。
内部リンク設計で重要なポイントが次の3つです。
- 重要なページにリンクを集中させる
- 関連性の高いページ同士をリンクする
- クリック率を意識する
1つずつ解説します。
重要なページにリンクを集中させる
重要なページというのは、TOPページを始めとする、特に上位表示を目指したいページや、ユーザーに特に読んでほしい、重要なお役立ち情報ページ、CVR(コンバージョン率)が高いページのことです。
Googleで一番大切なことは、リンク構造と言っても過言ではなりません。
良質なサイトやページからのリンクがたくさん集まっているページは、Googleからの評価が高まり、上位化につながります。
関連性の高いページ同士をリンクする
関連性の高いページ同士をリンクすることで、ユーザーがより長くとどまってくれるようになります。
これにより、
- 平均ページビュー
- サイト滞在時間
- 直帰率
などのユーザーエンゲージメント指数が向上します。
これらは直接SEOに影響を及ぼすわけでは有りませんが、ユーザーの満足度が上がり、間接的にSEOに良い影響を及ぼすと言われています。
また、関連性の高いページ同士をリンクすることで、Googleがサイト構造を理解しやすくなり、これも上位化につながります。
クリック率を意識する
クリック率が高まるように、自然な流れでのリンクを意識しましょう。
重要なページの順位を上げたいからと、関連性のない文脈から内部リンクを飛ばすのはよくありません。
ユーザービリティの低下につながるため、評価を下げる可能性があります。
「不自然なリンク」、「内部リンクを貼ること自体を目的化したようなリンク」はやめて、内部リンクの貼り方もユーザーの利便性を第一に考えましょう。
【対策⑤】メタデータの最適化
メタデータとは、
- タイトル
- メタディスクリプション
のことで、Googleにページの内容を伝えるためのタグです。
各ページが適切に説明されていると、検索エンジンが正確にページを理解しやすくなります。
メタデータを最適化するだけで、ページの順位が上がることもありますので、上位表示したいページのメタデータは、SEOチェキなどのツールで改めて確認してください。
また、企業サイトによく見られるNGなメタデータの設定をこちらの動画で3つ解説しています。ぜひご覧ください!
【対策⑥】低品質コンテンツの削除
最後は低品質コンテンツの削除です。
サイト内に低品質コンテンツがたくさんあるサイトの上位表示が難しくなっています。
低品質コンテンツとは、
- 文字数が極端に少なく、画像や動画、リンクが無いページ
- サイト内の他のページと重複しているページ
- コピーコンテンツ
- 情報が古く、更新が無いページ
などがあります。
ユーザーの役に立たないページをたくさん抱えいているサイトは、Googleにとってはインデックススペースを占拠する負債です。
低品質ページを削除したら、TOPページの順位が上がったということも結構ありますので、ぜひ、見直してください。
ただしページを削除するときは、Search Consoleなどで、本当にそのページがサイト内で不要なページなのか、アクセス数や流入キーワードをもとに確かめてから削除しましょう。また、会社情報などの固定ページは文字数が少ないですが、重要なページです。消さないようにしましょう。
本記事のまとめ
今回は社内でできるSEO対策を6つ解説しました。というより、SEO業者がやっているのも、まさにこのあたりのことです。
意外と自分たちでできることがたくさんあります。
僕自身、Webマーケティングゼロの状態から最初に勉強したのがSEOで、今こうしてSEOの専門家として情報発信しているわけです。
SEO業者に頼むではなく、スクールや詳しい人に習って、社内で行うのも、費用対効果を考えると、かなりいいと思います。
ぜひ、本記事の内容を参考にサイト上位化を目指してみてください!
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